天然ゴムを取引する仕事に
醍醐味を感じる
入社11年目
法人営業部 係長 / K・K
豊トラスティ証券を志望した理由を教えてください
私は中国出身で、大学時代に日本語を勉強していました。大学院では統計経済学を研究していました。そういう経緯もあり、日本で金融の仕事につきたいという強い意思がありました。証券よりも商品の世界へ飛び込んだのは自分なりに将来を考えてのことで、業界のリーディングカンパニーである豊トラスティ証券から内定をいただいて入社しました。
これまでのキャリアステップと、仕事内容について教えてください
入社して対個人のお客様向けの営業を担当した後、約9年前からはITデリバティブ部門に配属されました。為替の取引を行う部署で、サポートデスクを夜勤も含めてやりました。その後、ディーリングデスクという、自分の会社のポジションを発注する仕事を担当しました。また、夜勤などの空いている時間を利用して、日本テクニカルアナリスト協会認定のアナリストの資格も取得しました。
約8年前からは、法人営業部で天然ゴムを担当しています。国内商社はもちろん、海外からの注文や問い合わせも多く、市場分析から顧客口座管理まで、取引の隅々までカバーしています。最近では先物市場特有の現物受渡の仕事が増え、貿易、物流など現物市場ならではの内容も携わっています。海外の子会社やお客様とのやり取りはほぼ365日24時間です。日本と海外は祝日のカレンダーが違うので、休日でも携帯に問い合わせが入ってきます。
法人営業部での1日の仕事の流れを教えてください
毎朝前日の市場の流れや外国市場の価格をチェックしてから出社し、出社後は海外価格を日本の価格に換算し、今日の東京市場はどう動くかを社内の個人営業担当へと伝えます。その後は、お客様と定例の寄り付き(※商品取引所において最初に成立した売買取引)の報告と、その日の作戦の打ち合わせです。注文いただく場合にはその場で発注も行います。
その後、中国やシンガポールへ向けて、中国語で寄り付きのレポートを作成します。11時半頃からは市場も若干落ち着きますので、デスクワークを進めます。上海市場は12時半まで動いているので価格をモニタリングして、注文時には執行します。12時半から2時半の間は上海市場が休み時間で、東京市場も閑散とするので、主に来客やマスコミの取材対応にあてています。
14時半すぎに午後の上海市場が動き始めてからは、日本のお客様と上海市場の動きについて話をします。東京市場は15時15分までなので、この45分間は市場の動きが活発です。15時15分からはデスクワークに集中します。残業がある日には19時頃まで働きます。
担当銘柄の天然ゴムの取引とはどのようなものですか
天然ゴムは現物取引の銘柄で、お客様は国内外ともに全て商社です。東京商品取引所の指定倉庫に入っている天然ゴムの在庫は、船で輸送中のものとこれから船に載せる分を合わせて、現物として約7000トンあります。倉庫に自ら足を運んで、品質チェックもします。ゴムを1枚ずつめくり異物やゴミの有無を光で照らして調べます。荷物が入ってくると必ず1回はチェックしなければいけません。